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 暗喩量産三島様

 キスが終わる時。それは不本意な目覚めに似て、まだ眠いのに、まぶたの薄い皮を透かして来る瑪瑙のような朝日に抗しかねている、あの物憂い名残惜しさに充ちていた。あのときこそ眠りの美味が絶頂に達するのだ。

 
 誰も見ていない筈なのに、海に千々に乱れる月影は百万の目のようだった。聡子は空にかかる雲を眺め、その雲の端に懸かって危うく瞬いている星を眺めた。清顕の小さな固い乳首が、自分の乳首に触れて、なぶり合って、ついには自分の乳首を、乳房の豊満の中へ押しつぶすのを聡子は感じていた。それには唇の触れ合いよりももっと愛しい、何か自分が養っている小動物の戯れの触れ合いのような、意識の一足退いた甘さがあった。肉体の外れ、肉体の端で起こっているその思いもかけない親交の感覚は、目を閉じている聡子に、雲の外れにかかっている星のきらめきを思い出させた。
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