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 異文化コミュニケーション

友人に誘われて映画に行った。
ストックホルムの中心地から少し離れた郊外のショッピングモール内の映画館で観ることに。
街中のお店はどこも17時頃閉まってしまう中、巨大なモール内のお店は夜でも全部営業している。
早く着いた私は、お腹がすいて我慢できなかったので先に何か食べて待っていることに。
モールは休日の夜ということもあってか、ものすごい人ごみ。
家族連れ、中高生のグループ、デートのカップル、老若男女問わずあらゆる層の人々が一堂に会してる。
食事が出来るのはモールの中心にあるこれまた巨大なフードコート。
沢山のテーブル席エリアを囲むありとあらゆる料理のお店から食べたいものを選び、料理を取って席に着く。

突然、涙が流れてきた。

日本だったら、映画を見に行くのに、絶対フードコートでご飯は食べないでしょ?
だからって、きちんと食事が出来るレストランはモールの中にはない。モールの外の店はどこも既に閉まっている。
フードコートは嫌い。
食堂みたい。食べ物の匂いが充満して、溢れる人込みで、食べ終わったお皿はそのまま放置。
食事を楽しむ雰囲気に絶対なれない。
日本だったら、今日は何食べたい?新しく出来たお店行ってみよう、あのビル行ってみよう、今日はお金ないから居酒屋でいっか、ものすごい選択肢があるの。
スウェーデンは無いよ!
そもそも友人と映画を見るのにショッピングモールで待ち合わせしないでしょ?
せっかく夜まで開いてるお店も、さっきまで街中で見ていたお店と全く同じ。
だから涙が出てきた。
後で友人に説明したら、良く理解してくれた。日本は同じ映画とて場所によって雰囲気も楽しみ方も違うけど、それが日本のすごいところ。スウェーデンはどこも同じでつまらないよ。
じゃあ、なぜその違いをわかっているにもかかわらず、何か違うものを創ろうって思わないんだろう?


結局映画館から一番遠いモールの外れに、良く見るチェーンのカフェを見つけて、そこでばか高いパスタを頼んで、でも落ち着いた。


友人と合流して、友人の知り合いもたまたま来ていた為、彼らの食事(フードコート)に同行することに。
ハンバーガーを食べる人、お寿司を食べる人、皆それぞれ好きな料理をオーダーして持ってくる。
お寿司(魚)が食べれない人がいて、その理由がテレビで見た魚の乱獲のドキュメンタリーだということから、
話題は家畜の殺し方に終始した。
スウェーデン人は動物愛護の人がすごく多く、某映画のイルカを嬲り殺して食べる日本人を引き合いにこういう話題はしょっちゅう出るんだけど、
まぁ、こっちはうんざり。
家畜とて同じ動物なんだから、痛みの無い様に殺すべきだ!、イルカのような知能の高い哺乳類は食べるべきじゃない!、皆熱弁を振るう。
でも私はそう議論を展開するスウェーデン人たちの、そのお皿の上の残飯しか見えない。
そんなこと言う前に、残さず食べようよ。
そんなこと言う前に、冷蔵庫の中の物を腐らせない様にしようよ。
余った物はラップしてとっておこう。余らせない様に考えて作ろう。余りそうだったら値引きしてでも売り切ろう。
皆家畜を嬲り殺すことを人間のエゴだというけど、
余りある食料に囲まれて、食べ物を「物」としか見てない人間のエゴがそういう考えを生むんだと思う。
昔からイルカを獲ってきた人は、生き延びる為に狩りしてきたわけで、痛くないように殺そうなんてそんな悠長なこと考えてたら今日の食料にはありつけないよ。陸で待ってる家族みんな飢え死にだよ。
ママはりんごを「おりんご」と言ってたけど、スウェーデン人は自分が買うりんごを買い物かごに投げ入れる。レジの人がぞんざいに扱うならまだしも、自分で食べる自分のりんごを投げる。
私が全ての物には魂があると思うとか、八百万の神様を説明しようとすると、皆すごく驚く。
スウェーデンでは誰もがエコとか環境問題とかに興味を示し、企業レベルでも個人レベルでも世界最高水準にあるのに、りんごもバナナも投げる。
自然を大切に、動物を愛そう、そう叫んでるのに、何で物を大切にしようって思わないんだろう?



私の全ては日本で当たり前だと思ってたことが前提にある。
初めての海外生活で新たな視点に毎日出会えることを、この一年刺激的に楽しんできた。
あまりの違いについていけなくなる時ももちろんあるけど、でも違うことは当然で、その違いを理解し受け入れることが異文化交流の基本だと信じて過ごして来た。
今、その違いがだんだん明瞭になってくるにつれ、それが実は簡単に改善されることじゃないのか、簡単に歩み寄れることなんじゃないか、そう思わずにはいられなくなってきた。
日本人に足りないもの、日本人のダメなところが痛いほど見え、
同時にスウェーデン人の残念なところも同じくらい見える。
たった一点見方を変えるだけで、両者ともすごく良くなるのに!そういう残念なことがすごく増えてる。
何が良くて何が悪いか、皆が何を望んで何を望んでいないか、
それは私の気持ちほど白黒はっきりしていないけど、そう、もったいない!もったいないと思わずにはいられない。
日本もスウェーデンも、私にはどちらも大切な国で、だからこそ残念に思うことをそのまま目をつぶっておけない。
文化的背景の違いが経済にもたらす影響を勉強したい。
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