スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 SD hålls utanför

さて、今更だけど先月行われたスウェーデンの国政選挙結果を報告。


スウェーデンは一院制の立憲君主制をとっていて、国会にあたる立法機関riksdagenの議員の任期は4年。
前回4年前の総選挙では、
長く続いた左派の与党(社会民主党:リベラルで若い人や外国人に人気)が敗れ、劇的な政権交代が起きたそう。
民主党が勝った日本と似て遠からず?と勝手に思ってたんだけど、
今回は新しく政権を握っていた右派の与党(保守党:高所得者の納税負担を減らしたり、リッチな人達に人気)が引き続き留まるのか、いやいややはり社会民主党が取り返す、
そんな予想が繰り広げられていた。

結果は右派保守党が再選。
戦いはほぼ互角で、開票後に2回も数え直したほど得票数は伯仲。
私は左派が政権を取り戻すと期待していたのでちょっとがっかり。
従ってスウェーデン首相も、この4年と同じFredrik Reinfeldt氏が引き続き務めることになった。




と、
ここまではどこの国でも同じ、白熱した総選挙のやりとり。
でも今回のスウェーデン国政選挙では特筆すべき点がある。




スウェーデン民主党(sverigedemokraterna)、通称SDという小さな政党が、
4%のボーダー票数を得てごく僅かながら議席を獲得したのだ。

この政党、日本語で言うなら極右政党。右翼。
英語で言ったら、すごい強い言葉だと思うけどracismの人達だそう。
つまり、外国人排斥を訴える人達。
党首は若干31歳のお兄さんで、彼らは移民や難民の受け入れを強く反対しています。





まず第一に、
私は今この国で移民であり、この国の立法機関に外国人を嫌う人々の代表がいることは大問題!
SDという政党の存在すら知らなかったけど、決して彼らは水面下に活動するKKKみたいな怪しい機関ではなく、
堂々と公の場で職を得ている人達。
これから移民である私に関係するどんな政策が議論されていくのか、全く分からない。

そして第二に、
まさか欧州で、北欧の先進国で、福祉国家スウェーデンで、
外国人だからという理由の差別を政治的に受ける可能性があるとは思ってもいなかった。
例え個人的に人種に関する軋轢を経験したとしても、
政府が、政府にいる人が、officialにそう言うとは予想もしていなかった。


驚いたのは私達外国人だけじゃない。
スウェーデン国民本人達がSDの議席獲得に驚いた。
選挙結果が出て約半月、ストックホルムではSDに反対する人々が大規模なデモを繰り返し行っている。
多くのスウェーデン人はSDの考え方を恥じている。
極右政党が議会で権力を持っていることを恥じている。

スウェーデンははるか昔から永く移民や難民の受け入れを行ってきた先進国。
どんな人でも平等に良い生活が送れる社会を、世界中のどの国よりも率先して創り上げてきた国。
アメリカとは別の意味で、世界をリードする‘自由の国’であったはず。
今回の議会にも出身やルーツが外国である政治家が過去最大に増えた。
ここは多文化多民族の入り混じった国際社会であり、そこがスウェーデンの強みでもあったはず。

でも実際は、
右翼の人が票を得た。
SDを内心で指示する人が沢山いたから、彼らは議席を得た。
シャイなスウェーデン人は、日本人に勝るとも劣らない本音と建前の人達。
表向きは国際的に振舞っていても、本心は違った。
なぜなら皆が驚いたのだから。SDがこんなに得票するなんて誰も声に出していなかったんだから。

例えスウェーデンでも、欧州の先進国でも、21世紀でも、オバマが大統領になった今でも、
人種差別はどこにでもある。
テロや戦争の事実も、自国民を第一に守る考え方も、愛国心も、もちろん大切。
SDの党首がすごいおじいちゃんならまだ少しはわかったかもしれない。
でも若い人達が、文化や宗教や外見が違うだけで人を排他する。
悲しいし、ただただびっくりした。

これから直ちに移民や難民に不利な政策が行われるわけではないし、
実際の政権を握る人達は、多くのスウェーデン国民はSDに反対している。
私に出来るのは、
一外国人、一移民、一日本人としてスウェーデンの人々に敬意を払って日々暮らすことだけ。
世界を牽引してきた北欧の先進国が、
今後も自由な精神を持ち続けてくれるよう祈るのみ。
スポンサーサイト
最新記事
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
ブロガーリンク
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。